Claude、ChatGPT、Codex。もう「どれが一番賢いか」ではない
いやー、本当にすごい時代が来たもんだなと思います。
最近、ChatGPT 6 AstroやCodexをいろいろ触っているんですけど、かなりいいですね。
僕は普段、開発ではClaudeをかなり使っています。というか、もうほぼ毎日です。1日10時間以上使っている日も普通にあります。
Claude Codeを使いながら開発するというのが、今では完全に日常になっています。
もちろんChatGPTもずっと使っていますし、最近はCodexもいろいろ試しています。
それで改めて感じたのが、もう「ClaudeとChatGPTとCodex、どれが一番すごいのか」という比較をすること自体が、あまり意味がなくなってきたんじゃないかということです。
それぞれ得意なことが違うんですよね。
今のところ、コーディングに関しては、僕の場合はやっぱりClaude Codeの方がやりやすいです。
これは単純な性能だけの話ではありません。
毎日10時間以上使っているので、完全に使い慣れているというのも大きいと思います。
僕自身の開発環境や仕事の進め方も、すでにClaude Codeを中心に出来上がっています。
プログラムを書いたり、既存コードを修正したり、かなり大きなシステムを触ったり。
そういった作業では、今のところClaude Codeを使うことが多いです。
一方で、画像や動画などのクリエイティブ系になると、僕はChatGPTの方が使いやすいと感じています。
画像を作る。
画像を修正する。
動画を扱う。
資料やビジュアルを作る。
こういった作業はChatGPTがかなり強い。
なので、僕の中ではすでに、
「開発はClaude Code」
「画像や動画はChatGPT」
という使い分けが自然にできています。
そして今回、さらに面白いと思ったのがCodexです。
特にパソコンを実際に操作させるところですね。
画面を見て、ブラウザを開いて、クリックして、文字を入力して、設定を変更する。
こういうコンピュータ操作をAIにやらせる。
これがかなり実用的になってきました。
ただ、こういうこと自体は、実は昔からできたんですよ。
以前のAIでも、画面を見ながらクリックしたり、ブラウザを操作したり、文字を入力したりすることはできました。
僕も何度か試したことがあります。
でも、当時は正直かなり遅かった。
クリックする。
待つ。
次の画面を認識する。
また待つ。
入力する。
また待つ。
確かに動いてはいるんですけど、横で見ていると、
「いや、これ自分でやった方が早いやん」
と思ってしまう。
技術的には面白い。
デモとして見ればすごい。
でも、普段の仕事で使いたいかと言われると、僕はあまり使いたいと思いませんでした。
ところが、今のCodexを触ってみると、その感覚がかなり変わっています。
やっぱり速いんですよね。
画面を確認して、クリックして、入力して、次の作業へ進んでいく。
もちろん人間と完全に同じ速度とは言いません。
でも、
「これだったら普通に使いたい」
と思えるくらいのスピードになってきた。
僕はここが非常に大きな違いだと思っています。
AIの世界って、どうしても精度とかベンチマークとか、「どのモデルが何点取った」とか、そういう話になりがちです。
でも実際に仕事で使う側からすると、かなり大事なのは速度なんですよね。
いくら高性能でも、1回クリックするたびに待たされたら使わなくなる。
逆に多少完璧ではなくても、テンポよく作業を進めてくれるなら使いたくなる。
今回のCodexは、僕の中ではようやく
「面白い技術」
から
「普通に仕事で使いたい道具」
に変わってきた感じがあります。
これ、かなり大きいと思うんですよ。
しかも、僕みたいな開発者以上に、事務の方とか一般の方の方が恩恵は大きいかもしれません。
例えば、
「このサイトを開いて」
「このデータを入力して」
「Excelのこの内容をシステムに転記して」
「この設定を変更して」
「このファイルを確認して」
こういう仕事って、会社の中には山ほどあります。
これまでは、こういった作業を自動化しようと思ったらRPAを作ったり、プログラムを書いたりする必要がありました。
RPAの場合は、
ここをクリックして、
次にここを押して、
この場所からデータを取って、
この欄に入力して、
というように、かなり細かく手順を作る必要があります。
ちょっと画面が変わっただけで止まってしまうこともある。
でもAIの場合は、画面を見ながらある程度意味を理解して進めてくれる。
そして今回、そこに「速度」が加わってきた。
これが大きい。
今までは、
「AIにやらせることもできる」
だったのが、
これからは、
「それ、AIにやらせておけばいいんじゃない?」
に変わっていく。
僕はそう感じています。
僕自身、普段お客さんのところへ行って、パソコンの設定をしたり、システムの保守をしたりすることがあります。
それで今回Codexを触りながら思いました。
これ、僕が全部自分で操作しなくてもいいんじゃないか、と。
設定画面を開く。
必要な項目を探す。
設定を変更する。
ブラウザを操作する。
動作を確認する。
そういったところはCodexにやらせて、僕はその横で内容を確認する。
今度お客さんのところへ保守に行ったときには、実際にCodexを使って、お客さんのパソコンを操作させながら保守してみようかなと思っています。
もちろん、何でも勝手にやらせればいいという話ではありません。
設定変更や削除、重要なデータを扱う部分は人間が確認する必要があります。
ただ、その前段階の作業や、調査や、画面操作のかなりの部分は任せられるようになる。
そうなると、保守の仕事のやり方もかなり変わりますよね。
電話で、
「まず右上を押してください」
「次に設定を開いてください」
「その中にこの項目ありませんか?」
みたいなやり取りも減るかもしれません。
AIが画面を見て操作して、僕が横から確認する。
そんな保守の仕方が普通になっていく可能性があります。
そう考えると、AIはもう単に「質問に答えてくれるもの」ではなくなってきています。
以前は、
人間が質問する。
AIが回答する。
これが基本でした。
その次に、
人間が指示する。
AIがコードを書く。
という時代が来た。
そして今は、
人間が指示する。
AIが実際にパソコンを操作して仕事を進める。
ここまで来ています。
これは結構大きな変化だと思います。
ただ、ここまで書いておいてなんですが、これでも僕はまだ「AGIが来た」とは思っていません。
僕が考えているAGIの定義については、以前の記事に書いているので、ここでは詳しく触れません。
少なくとも、コードが書ける。
画像が作れる。
動画が扱える。
パソコンが操作できる。
だからAGIだ。
ということではないと思っています。
確かにAIはものすごく進化しました。
ものすごく優秀な仕事相手にもなりました。
今まで人間がやっていた作業のかなりの部分を任せられるようにもなっています。
でも、それとAGIは僕の中では別の話です。
むしろ僕が今回強く感じたのは、
「AGIが来た」
ということではなく、
「AIが本当に仕事で使える道具になった」
ということです。
僕はこちらの変化の方が、実務ではよっぽど重要だと思っています。
そして、もう一つ。
これからは、
「ClaudeとChatGPT、どっちが一番賢い?」
とか、
「CodexとClaude Code、どっちが勝った?」
みたいな比較も、だんだん意味がなくなっていくんじゃないでしょうか。
僕自身、すでに一つのAIだけを使っていません。
コーディングはClaude Code。
画像や動画、クリエイティブ系はChatGPT。
PC操作や技術的な作業を実際に進めてもらうならCodex。
それぞれ得意なところで使う。
それでいいんですよね。
人間だって同じです。
プログラミングが得意な人もいれば、デザインが得意な人もいる。
営業が得意な人もいれば、事務処理が得意な人もいる。
AIも同じように、それぞれ得意な仕事を任せればいい。
だからこれから重要になるのは、
「どのAIが一番賢いか」
ではなく、
「この仕事は、どのAIに任せるのが一番いいか」
を判断できることなんじゃないかと思っています。
いやー、本当にすごい時代になりました。
AIに質問する時代から、AIに仕事をやってもらう時代へ。
しかも、
「技術的にはできる」
という段階ではなく、
「これなら普通に毎日の仕事で使いたい」
と思える速度まで来た。
僕はここが、今回かなり大きな変化だと思っています。
AGIが来たとはまだ思いません。
でも、AIが僕たちの仕事の中に本格的に入ってくる時代は、もう完全に始まっている。
そしてこれからは、一つのAIを選ぶ時代ではなく、それぞれのAIの得意分野を理解して、使い分ける時代になる。
今のところ、僕はそんなふうに感じています。
フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 30年にわたり中小企業の業務システム・基幹システムの開発に従事。 通信販売管理システムを自社プロダクトとしてゼロから立ち上げ、約30社に導入。 一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。
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