AIの言うことを、素直に聞きすぎて止まっていた話
先日、2泊3日のブートキャンプをやってきました。
参加されたのは、福岡県豊前市でパン屋を営むご夫婦です。
お二人は、このブートキャンプのことをご自身のnoteに書いてくださっています。この記事は、その回を講師の側から振り返ったものです。
すでに、かなり先を走っていた
お二人は、自分たちのパン屋のための業務アプリ「こねる」をすでに自社で開発し、普段から使っています。開発にはClaudeも使っていました。
内製化という意味では、もうかなり先を走っている方々です。
それでも、Claude Codeは難しく感じて、なかなか活用が進まない。noteにもそう書かれています。
3日間、横で見ていて分かりました。
技術が足りないのではなかった。
止まっていたのは、ある場面でAIの言うことを、そのまま素直に受け取っていたからでした。
AIが「これはできません」と言えば、できないのだと思う。
AIが「こうすべきです」と言えば、そうするしかないと思う。
その結果、本当はできることの手前で、足踏みをしていた。
これは、真面目な人ほどはまります。
最初に伝えたのは、技術ではなかった
僕がまず伝えたのは、
AIは間違える。しかも、自信満々に適当なことを言う。
ということでした。
そして、そういう場面ではこうすると先に進める、という手順を、その場で一緒にやりました。
おかしいと思ったら、そのまま飲み込まない。
言い方を変えて、もう一度聞く。
エラーは、そのまま渡す。
小さく試して、動いたものを積み上げる。
30年システムを作ってきて、僕がいま毎日やっていることも、結局これです。
AIに書かせる。おかしければ直させる。もう一度考える。この繰り返しです。
AIをすごいものだと思いすぎると、止まります。
AIを、間違えるけれど速い相棒だと思えたときに、内製化は前に進みます。
受講した側が、いちばん覚えていたこと
お二人のnoteを読んで、うれしかったことがあります。
3日間で一番印象に残ったのは、技術的なスキル以上に、AIに対するマインドセットだった。そう書かれていました。
最初から「できそうにない」と決めつけずに、やりたいことをそのまま伝えてみる。返ってきたものを見て、また伝える。その対話の感覚を、つかんでもらえたのだと思います。
noteは、この言葉で締めくくられていました。
「働き方は、まだまだ変えられる。」
内製化で身につけるべきものは、道具の使い方の前に、この感覚なのかもしれません。
補足
このブートキャンプは、現場の業務を題材に、AIと一緒に実際に動くものを作る3日間のプログラムです。
お二人の3日間については、ぜひご本人のnoteをお読みください。
フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 1996年から業務システムの保守・開発に従事。官公庁・保険・製造業を経て、2007年からコンサルティング会社の開発部門を統括。2026年にFFTを創業。一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。
著者の経歴・開発実績を見る業務システムやAI活用でお悩みなら。SaaSに業務を合わせるのではなく、 その会社の業務そのものを設計し直します。
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