AI活用読了 約2分

SaaSからオンプレへ。データも「リアル回帰」する

人も、データも、オフラインへ

ネットの情報が、人間が作ったものかAIが作ったものか分からなくなってきました。だから僕は最近、現場に足を運び、人に直接会う時間を増やしています。

同じことが、データやシステムにも起きるのではないかと思っています。インターネット上で動くSaaSから、自社の中に置くシステム、いわゆるオンプレミス(オンプレ)へ。そんな「回帰」の流れが来るかもしれません。

僕は昔から「閉じたシステム」派

僕は昔から、閉じたシステムが好きです。インターネットに公開すること自体に、リスクがあると考えているからです。

なので、オンプレのシステムも作っていますし、クラウドを使いたいというお客様には、外からアクセスできる場所を厳しく絞る「IP制限」をかけて、閉じた世界で運用しています。

そのほうが安心だからです。実際に運用していて、不便だと感じることはありません。

AIで構築が簡単になれば、オンプレが一番になる

これまでSaaSが選ばれてきた大きな理由は、自前でシステムを作るのが大変だったからだと思います。

でも今は、AIのおかげでデータベースの構築もどんどん簡単になっています。自分たちで作れるなら、大事なデータは外に出さず、手元に置いておくのが一番いい。そう考える会社は増えていくはずです。

あとは、AIそのものをローカルで、つまりオンプレで本格的に使えるようになるかどうかです。僕は、いずれそうなると思っています。そうなれば、オンプレ回帰の流れはさらに加速するでしょう。

僕自身はもう、先読みしてそうしています。

拠点が複数あるなら、クラウド+IP制限で

とはいえ、本社と倉庫、店舗など、複数の拠点でデータを共有したい場合もあります。そのときはクラウドに置けばいいと思います。

その場合に考えることは、外からのアクセスをどう絞るか、つまりIP制限をかけるかどうか、それだけです。クラウドに置いても、閉じた世界として運用することはできます。

大事なデータは、閉じた場所に置く
大事なデータは、閉じた場所に置く

SaaSは手軽ですが、公開されている分リスクもあります。僕はオンプレか、IP制限をかけたクラウドを選んでいます。

何でもかんでもインターネットに公開する時代から、必要なところだけを、必要な人だけにつなぐ時代へ。人とのつながりがリアルに戻っていくように、データもまた、手元に戻ってくるのかもしれません。

外に出すデータを絞る僕のやり方は、こちらにも書きました。→ 「持たないデータは漏れない」――IPAの緊急要請を、通販のシステムを20年作ってきた目で読む

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Author
遠藤 友治

フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 1996年から業務システムの保守・開発に従事。官公庁・保険・製造業を経て、2007年からコンサルティング会社の開発部門を統括。2026年にFFTを創業。一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。

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